読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

涼宮ハルヒの陰謀 谷川流著 角川スニーカー文庫 2005年

 涼宮ハルヒシリーズ第七弾。
 ネタばれにきっとなってます、すみません;

 一月二日、SOS団冬合宿ツアーから帰って来てすぐ。
 キョン長門有希朝比奈みくると共に時間を遡行、昨年12月18日に戻る。有希はキョンを刺した朝倉涼子を消滅させ、キョンの傷を治療、その時間の有希を元の状態に戻す。
 そして二月。節分で豆まきしたり恵方巻きを食べたり、季節行事はクリアしているものの、涼宮ハルヒは教室では何だかすっかり大人しい。古泉曰く、ハルヒの精神状態はむしろ高揚気味で安定しているとか。
 節分から数日後、部室にキョンが一人でいると、部屋の片すみの掃除道具入れに「8日後の」朝比奈みくるがやって来た。大急ぎでキョンに8日前に行くように言われ、後はキョンの言うとおりに行動しろ、と言われたと言う。訳が分からないまま部室を脱出、下駄箱の中の手紙のまま行動するキョン。みくるを鶴屋さんにかくまって貰い、道の真ん中に空き缶を固定する、鶴屋さんの私有地である小山に登ってひょうたん型の石を3メートルほど移動させる、指定された時間に川に亀を投げ込む、県道沿いの花壇の中に隠された記憶媒体をとある住所に送る。謎の男も出現、どうやら未来人らしい彼は敵意を持った微笑を浮かべ、謎の言葉をキョンに投げかけて去って行く。みくる、有希、古泉のそれぞれの機関に敵対する勢力がどうやら揃って手を組んだらしい。8日後のみくるを誘拐する騒ぎまで起こすが、それは古泉の機関によって未遂に終わる。
 その合間にキョンはSOS団としてハルヒの宝探しに協力し、市内パトロールに付き合う忙しい日々。やがて連休最終日、キョンハルヒが妙に大人しかった理由を知る。…

 そうか、私はタイムパラドックスものが好きなんだな、と再確認できた作品。『バック トゥ ザ フューチャー』も好きだったし、『ターミネーター』も断然『2』より『無印』。大体、シュワちゃんが無表情で追い掛けて来るほど怖いことってないじゃん、カイル・リースかっこよかったし(←ここは完全に私情)。過去の行動が未来への伏線、ってのわくわくするなぁ。それでも今回のこの話は少々「…長いよ」と思わないでもありませんでしたが(苦笑;)。この人の作品は私、短編をつらつら並べて行ってくれた方が好きかも。
 謎の組織(って有希やみくる、古泉の組織も十分謎なんだけど)登場、どうやらSOS団の敵になりそうな雰囲気です。美形も美少女も出て来ましたね、みんなでキョンを取り込もうとするんでしょうか。鶴屋山のオーパーツも生かされて来るんでしょうね~、このままほったらかしは嫌ですよ(笑)。
 段々ハルヒの影は薄くなって来ましたが、この方が私には読めるなぁ。…何だかなぁ(苦笑;)。