読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

涼宮ハルヒの消失 谷川流著 角川スニーカー文庫 2004年

 涼宮ハルヒシリーズ第4弾。

 12月17日、SOS団いつもの部室で、ハルヒは宣言する。12月24日、クリスマス鍋パーティを開催する、と。金銀のモールで部室を飾り、朝比奈みくるの愛らしいサンタ姿に目を細めた次の日。世界が変わっていた。
 彼女とのクリスマスを楽しみにしていた谷口は風邪をひいてひどい有様、朝比奈さんはただの憧れの上級生になっているし、長門有希は大人しいはにかみやの文芸部員、古泉のいた1年9組は教室ごとなくなっている。その上以前自分を殺そうとした朝倉涼子ハルヒの席に座っていた。しかしそれに気付いているのはキョン一人。
 ハルヒと古泉はどこにいるのか。幸い谷口の、東中でハルヒと一緒だったという記憶は残っていた。キョンの中ではお嬢様高校だった光陽園学院は進学共学校と化し、そこに通っていると言う。ハルヒと会い、彼女に三年前の七夕、校庭に宇宙人へのメッセージを書いた記憶がある事を確認したキョンハルヒと古泉を連れ、みくるを拉致して文芸部室に乗り込むと、古いパソコンが起動。キョンを三年前の七夕の夜へ連れて行く。
 以前にも会った朝比奈さん(大)と長門に出会い、再修正プログラム注入器を手に入れるキョン。再び朝比奈さん〈大)に三年後の12月18日に連れて行って貰い、その原因人物、時空改変者に相対する。果たしてそれは誰なのか。暗闇で待つ中、キョンを刃が襲う。…

 元の世界をキョン自体が選ぶ一篇。「犯人」が意外で、ちょっと本気で驚いた。
 過去の世界との行き来、てのは好きなパターンの話です。ちゃんと時系列組んで構成しないとできない、考えてないとできない、ってのが何か安心感あって。
 またキョンと朝比奈さん(小)と長門有希で過去に戻る話も出てくるんでしょうね。楽しみです。