読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

嘘をもうひとつだけ  東野圭吾著  講談社  2000年

 練馬警察署・加賀恭一郎刑事の活躍を描いた短編集。

 『嘘をもうひとつだけ』:弓削バレエ団の事務局長兼演出補佐・寺西美千代と同じマンションに住む早川弘子がバルコニーから落ちて死亡した。膝の故障で踊れなくなったことを苦にしての自殺かと思われたが、弘子は新しいバレエ教室を開こうと計画していた様子。創作バレエ「アラビアンナイト」のゲネプロにて、加賀は美千代に、部屋から「アラビアンナイト」の振付ファイルが出てきたこと、弘子がバルコニーでバーレッスンをしていたらしいことを話す。…
 …こんな所で練習するかなぁ、ちょっと無理があるような…(笑)。

 『冷たい灼熱』:田沼美枝子が自宅で殺された。10ヶ月の息子・裕太の姿は見えない。二階の和室に寝かせてあった形跡だけがある。洗濯機の中に入っていた真っ赤なTシャツやアルバムの場所もわからない夫・洋次の様子から、加賀は洋次につきまとう。…
 …これ、二時間ドラマになってましたね。

 『第二の希望』:楠木真智子は娘・理砂と二人暮らし。体操の選手として将来を嘱望される理砂を最優先にして生活してきた。ある日、真智子の交際相手・毛利周介が部屋で死んでいるのが見つかる。首には絞殺の跡、しかし女にはそんな膂力はない。

 『狂った計算』:坂上奈央子の夫・隆昌が死んだ。駅まで奈央子を送った直後、突っ込んできたトラックに轢かれての事故死。奈央子は横暴な夫に疲れ、中瀬幸伸と不倫の関係にあった。奈央子は中瀬と夫を殺す計画を立てていたが、事故の日、中瀬も行方不明になってしまう。…
 …いくら愛情表現でも、こんな旦那はイヤだなぁ。

 『友の助言』:妻から勧められたビタミン剤とドリンク剤を飲んだ後、萩原保は眠気に襲われて自動車事故にあった。見舞いに訪れた友人・加賀は、しきりに妻を庇う保に、封を切っていないドリンク剤への薬の注入方法を示してみせる。…

 …う~ん、やっぱりこれも読んでたなぁ。でもほとんど覚えてない(苦笑;)。
 夫婦の、妻の夫に対する不満、って理由が多いですね。東野さん実体験かしら(笑)。
 とにかくすらすら読めました、この読み易さはさすがだなぁ。