〈守り人〉シリーズ外伝、〈旅人〉シリーズ第二弾。
ネタばればりばりしてます、すみません;
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新ヨゴ皇国チャグム皇太子と父・帝の関係は悪くなっていた。民の人望を集める聡明なチャグムは帝にとってうとましい。大国タルシュ帝国に戦争を仕掛けられたサンガル王国からの助勢の依頼を罠だと見破ったチャグムは、帝にその事を進言。だが帝の不興を買い、援軍の船団と同行するよう命じられる。
案の定、サンガル王国は既にタルシュ帝国に破れており、新ヨゴ皇国攻略に手を貸す事をタルシュへの服従の証しとするつもりでいた。サンガルの捕虜となったチャグムは闇にまぎれて逃亡するが、結局タルシュの兵、ターク〈鷹〉と呼ばれる密偵アラユタン・ヒュウゴに捕まってしまう。ヒュウゴは既にタルシュ帝国に滅ぼされてしまったヨゴ皇国の民で、故国が侵略され焼け野原になる様をその目で見て知っていた。チャグムに様々な国を見せ、タルシュ帝国の豊かさを認識させるヒュウゴ。タルシュに飲み込まれるにしても、犠牲を最小限に抑えるよう助言する。
タルシュの帝都ラハーンで、第二王子ラウルと相対するチャグム。ラウルはチャグムを懐柔し、現帝を退けた後の帝位に就けようとしていた。父の帝もまだ幼い弟も殺すと言うラウルに、チャグムは帝位を弟に譲り、自分はこれから訪れる激動の時期を後見として支えよう、と申し出る。
新ヨゴ皇国への帰還途中、チャグムは海へ身を躍らせる。タルシュ帝国に対抗するため、ロタ王国、カンバル王国と同盟を結ぶために。…
案の定、サンガル王国は既にタルシュ帝国に破れており、新ヨゴ皇国攻略に手を貸す事をタルシュへの服従の証しとするつもりでいた。サンガルの捕虜となったチャグムは闇にまぎれて逃亡するが、結局タルシュの兵、ターク〈鷹〉と呼ばれる密偵アラユタン・ヒュウゴに捕まってしまう。ヒュウゴは既にタルシュ帝国に滅ぼされてしまったヨゴ皇国の民で、故国が侵略され焼け野原になる様をその目で見て知っていた。チャグムに様々な国を見せ、タルシュ帝国の豊かさを認識させるヒュウゴ。タルシュに飲み込まれるにしても、犠牲を最小限に抑えるよう助言する。
タルシュの帝都ラハーンで、第二王子ラウルと相対するチャグム。ラウルはチャグムを懐柔し、現帝を退けた後の帝位に就けようとしていた。父の帝もまだ幼い弟も殺すと言うラウルに、チャグムは帝位を弟に譲り、自分はこれから訪れる激動の時期を後見として支えよう、と申し出る。
新ヨゴ皇国への帰還途中、チャグムは海へ身を躍らせる。タルシュ帝国に対抗するため、ロタ王国、カンバル王国と同盟を結ぶために。…
…今までで一番面白かったかも。
帝位を望まないチャグムにとって、天孫としての縛りも父親の不信も理不尽なものでしかない。それでも民の期待はチャグムに重くのしかかる。時々垣間見えるナユグの世界はチャグムにとってとても魅力的で、何度も逃げてしまえたら、と憧れの眼差しを向ける。…そう言えばこの「逃げちゃ駄目だ、逃げちゃ駄目だ」ってパターンは、私にはツボだったんでしたよ(笑)。ラウルとの会談でチャグムが達した結論には、こちらの胸まですくような思いがしました。切ない結論ではあるんですが。
さて、チャグムは無事にロタやカンバルに辿り着けるのか(つけると思うけど)、バルサと再会するのか(すると思うけど)、タルシュには対抗できるのか(これが問題なんだよな)。…次巻から最終エピソード突入です。
帝位を望まないチャグムにとって、天孫としての縛りも父親の不信も理不尽なものでしかない。それでも民の期待はチャグムに重くのしかかる。時々垣間見えるナユグの世界はチャグムにとってとても魅力的で、何度も逃げてしまえたら、と憧れの眼差しを向ける。…そう言えばこの「逃げちゃ駄目だ、逃げちゃ駄目だ」ってパターンは、私にはツボだったんでしたよ(笑)。ラウルとの会談でチャグムが達した結論には、こちらの胸まですくような思いがしました。切ない結論ではあるんですが。
さて、チャグムは無事にロタやカンバルに辿り着けるのか(つけると思うけど)、バルサと再会するのか(すると思うけど)、タルシュには対抗できるのか(これが問題なんだよな)。…次巻から最終エピソード突入です。