読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

涼宮ハルヒの憂鬱 谷川流著 角川スニーカー文庫 2003年

 第8回スニーカー大賞〈大賞〉受賞作品。
 ネタばれあります、すみません;
 
 県立北高校入学初日、一年五組。涼宮ハルヒは後々語り草となる言葉をのたまった。
「ただの人間には興味ありません。この中に宇宙人、未来人、異世界人、超能力者がいたら、あたしのところに来なさい。以上」
 ハルヒの奇行は、中学時分から有名だったらしい。たまたま前の席に座っていただけの「俺」通称キョンは、彼女の天上天下唯我独尊、パワフルでわがまま極まりない行動に巻き込まれ、SOS団――世界を大いに盛り上げるための涼宮ハルヒの団――を結成する羽目になる。
 ハルヒが無理矢理連れて来た団員はキョンの他に、文芸部員のメガネっ子長門有希、幼い顔立ちに豊満なバストを持つ萌えキャラ・朝比奈みくる、5月になって転校して来た古泉一樹
 それぞれはキョンに「涼宮ハルヒには話すな」との制限付きで、自らの正体をばらす。
 長門有希涼宮ハルヒを観察報告するために、銀河を統括する情報統合思念体に造られたヒューマノイド・インターフェースであること。
 朝比奈みくるは、三年前時間の断層を作った涼宮ハルヒを監視するために来た未来人であること。
 古泉一樹は、涼宮ハルヒがストレスが溜まった時に無意識に作ってしまう異空間の中の巨人を倒す能力を持った超能力者であること。
 そして三人とも口を揃えて言うには、キョン涼宮ハルヒにとって重要な人物である、と言うこと。
 命まで狙われたキョンにとっては迷惑この上ない刺激だらけの高校生活も、ハルヒにとっては退屈極まりない。やがてそのストレスは、ハルヒキョンだけが存在する異空間を作り出してしまう。…

 あちこちで話題になっている『涼宮ハルヒ』。アニメを見損ねたので、原作を読んでみました。
 なるほど、ものすごく視覚に訴えられる。アニメになって人気出たのよく分かるなぁ、朝倉さんと長門さんの対決なんて映像にしたら絶対見応えあるもの。
 最初、ハルヒのあまりにもの傍若無人、本人の意向を無視した行動(特に朝比奈みくるに対する)に眉を顰めたのですが、みくるの正体が分かった段階で「…あ、じゃあ仕方ないや」(←こらこら・笑)。
 何となく連想したのは田中芳樹著『薬師寺涼子』のシリーズ。あれも女王さまに振り回される御付の人たち(毎回コスプレ付き)だしなぁ(笑)。
 あと、これは私どもだけの楽しさなんですが。…舞台が近所なんですよ(笑)。「北口に9時集合ね!」って言う台詞で本当に地元人だと言う事が分かってしまう(笑)。この路線以外の人は「西北」って略すんですよね。桜並木のある川縁はその隣の駅、図書館は私がよく利用している所だし、巨人がデパート壊してた県外の日本有数の地方都市は多分梅田だ(笑)。これは確かに、アニメ見てみたかったかもなぁ。