私・西表耶麻子は劇的に体が弱い高校二年生。しょっちゅう呼吸器系の発作を起こしては病院に担ぎ込まれている。両親はそんな自分のため、過疎化の進む火蜥蜴島に居を移した。耶麻子は両親に感謝しつつ、だが、自分の死を何となく予感している。そんな私が恋をした。相手は南愛冶くん。書きはしたものの渡すことのできないラブレターを持ち歩いていたら、ひょんなことから不破先輩に中味を見られてしまった。先輩は「この恋に協力してやる」と何故か大張り切り。
火蜥蜴島祭りに出店しよう、その企画に愛冶を巻き込んで耶麻子との接点を増やしてやる、と言い出す先輩。耶麻子の方はいじめが原因で都会から転校してきた筧喜久子を誘う。耶麻子と言う友達ができていかにも嬉しそうな喜久子。実は、と切り出された相談内容は、愛冶に告白された、というものだった。混乱する耶麻子。エゴ丸出しのアドバイスをして自己嫌悪、体調まで崩す。丁度その頃から愛冶を身近に見るようになって、思いもしなかった彼の側面に気付く。
…私は、彼のどんなところに恋していたんだろう…。…
少し前から気になっていた作家さんです。「日日日」で「あきら」と読むそうで…。読んでみたかったのは別の作品だったんですが、図書館にはありませんでした。やっぱりライトノベルは図書館では品揃え悪いなぁ(笑)。
ファンタジーかホラー系の作家さんだと勝手に思い込んでました。これは恋愛小説でしたね~。設定としての脇の甘さはどうしても目に付く。発作を起こして夜中病院に担ぎ込まれた帰り道、父親が一人で娘を帰すかとか、体育の授業が全般的に三学年合同とはどうだろうとか、祭りでかき氷出すには保健所の許可がいるんじゃないか、とか。
文章的には記述の繰り返しが多くて少々鬱陶しい。これは児童書の作家さんにも時々見られる癖ですね。
ただ、喜久子ちゃんの人付き合いの下手さが妙にリアル。「こうすればいいのに」と思う耶麻子のアドバイス(但し、心の中で思うだけ・笑)は参考になります(笑)。でも耶麻子も言ってた通り、その距離感を掴むのが喜久子ちゃんには大変なんだと思うんだけどね。
恋愛模様に関しては、やっぱり少女漫画に負けてますね~。あまりそう言うジャンルの作品を読まない私でも、勘違いを描いた作品『こどものおもちゃ』とか、片思いの相手が自分の友人を好きだった『これは王国の鍵』(…あ、これは児童書だな)とかの方が上だな、と思ってしまいました。頑張ってるなぁとは思うんだけど。
表紙が榎本ナリコさん。…ちょっとびっくりしました。
火蜥蜴島祭りに出店しよう、その企画に愛冶を巻き込んで耶麻子との接点を増やしてやる、と言い出す先輩。耶麻子の方はいじめが原因で都会から転校してきた筧喜久子を誘う。耶麻子と言う友達ができていかにも嬉しそうな喜久子。実は、と切り出された相談内容は、愛冶に告白された、というものだった。混乱する耶麻子。エゴ丸出しのアドバイスをして自己嫌悪、体調まで崩す。丁度その頃から愛冶を身近に見るようになって、思いもしなかった彼の側面に気付く。
…私は、彼のどんなところに恋していたんだろう…。…
少し前から気になっていた作家さんです。「日日日」で「あきら」と読むそうで…。読んでみたかったのは別の作品だったんですが、図書館にはありませんでした。やっぱりライトノベルは図書館では品揃え悪いなぁ(笑)。
ファンタジーかホラー系の作家さんだと勝手に思い込んでました。これは恋愛小説でしたね~。設定としての脇の甘さはどうしても目に付く。発作を起こして夜中病院に担ぎ込まれた帰り道、父親が一人で娘を帰すかとか、体育の授業が全般的に三学年合同とはどうだろうとか、祭りでかき氷出すには保健所の許可がいるんじゃないか、とか。
文章的には記述の繰り返しが多くて少々鬱陶しい。これは児童書の作家さんにも時々見られる癖ですね。
ただ、喜久子ちゃんの人付き合いの下手さが妙にリアル。「こうすればいいのに」と思う耶麻子のアドバイス(但し、心の中で思うだけ・笑)は参考になります(笑)。でも耶麻子も言ってた通り、その距離感を掴むのが喜久子ちゃんには大変なんだと思うんだけどね。
恋愛模様に関しては、やっぱり少女漫画に負けてますね~。あまりそう言うジャンルの作品を読まない私でも、勘違いを描いた作品『こどものおもちゃ』とか、片思いの相手が自分の友人を好きだった『これは王国の鍵』(…あ、これは児童書だな)とかの方が上だな、と思ってしまいました。頑張ってるなぁとは思うんだけど。
表紙が榎本ナリコさん。…ちょっとびっくりしました。