読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

黄金蝶ひとり 太田忠司著 講談社ミステリーランド 2004年

 ネタばればりばりあります、すみません;
 
 夏休み、小学5年の白木洸は、両親が外国旅行に行く間、おじいさんに預けられることになった。おじいさんは山の中、ど田舎にある茶木村に住んでいる。保健所から犬を引き取って世話をしたり、村人に「万能学」を教えて尊敬されてたり、観光化を狙う村長の息子と対立していたり。この辺りで見かけないオオカバマダラ-黄金蝶-を見た次の日、おじいさんは姿を消す。洸と山の守人・テツはおじいさんを探しに、村の地下に広がる鍾乳洞に入る。おじいさんが本当に守りたかったもの、村長の息子の真の目的は何か。…

 鍾乳洞の入り口が開いた所で、ああ、そうか、と思いました。ミステリーランドと銘打ってはあるけれど、コンセプトは「かつて子どもだったあなたと少年少女のための」本。ミステリーである必要はないんだわ。鍾乳洞の洞穴、奥に眠る宇宙人。懐かしいなぁ、確かにわくわくしたよなぁ、かえってミステリーとしての味付けは要らない位…ってのは言い過ぎか(笑)。
 このシリーズ書いてる他の作家さんの「わたしが子どもだったころ」のあとがきを逆手にとっての種明かし、成る程、と思いました。
 …ラインナップを見てみるに、SFちっくな話を書いてくれそうな人は菊地さんくらいしかいないか。しかも私の好きそうなSFではない気がものすごくする。…御大眉村卓さん、書いて下さらないかしら;