読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

ある閉ざされた雪の山荘で 東野圭吾著 講談社ノベルス 1992年

 早春、あるペンションに七人の男女が集まった。彼らはある舞台のオーディションに合格した役者達。演出家に、そこで三日間、役柄になりきって過ごすよう命じられる。設定は雪に閉ざされた山荘。外部と連絡を取った者はオーディションの合格が取り消される。初日の晩にリーダータイプの女性が、二日目には資産家の美貌の娘が「殺された」として消えて行く。初めは稽古だと気楽に構えていた他のメンバーも、血のついた花瓶が発見されてから疑心暗鬼になってくる。果たしてこれは、本当に舞台稽古なのか。…

 最初に連想したのは「11人いる!」。途中、本格ファンへの愚痴みたいなものが出てくるのが妙に笑えました。…苦労したのかなぁ(笑)。
 ちょっと変わった文章だな、と思っていたらそれも伏線。きっちり楽しめる作品でした。