読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

キノの旅Ⅷ─the Beautiful World─ 時雨沢恵一著/黒星紅白イラスト メディアワークス電撃文庫 2004年

 「キノの旅」シリーズ八冊目。ネタばれあります、すみません;

『道の国』‥3日モトラドで走っても国の反対側に到着しない、立派な道路のある廃墟の国の話。
『悪いことはできない国』‥国民全員が、掛けている眼鏡によって行動を記録されている国の話。…眼
             鏡っ子キノとエルメスのカラーイラストつき。ファンには堪らない一編…
             なのかしら(笑)。
『歴史のある国』‥相棒が違法薬物所持で不当逮捕され、師匠と二人で散々暴れまくる話。後日、キノ
         が訪れた時には、師匠達は英雄として語り継がれていた。
『愛のある国』‥飢えた難民のいる前で、隣国の将軍に昼食を招待される話。
『ラジオな国』‥先日訪れた旅人を、「偽物だ」と主張するラジオ番組。…疑う事は大切ですよね。
『救われた国』‥見た事がない宗教を信仰する国の話。果たして、その宗教を広めた人物とは。
『船の国』‥シズと陸は西の大陸に渡ろうと、それ自体が国である大きな船に乗せて貰う。その船があ
      まりにも傷んでいたため、施政者にその事を知らせるが、「知った事ではない」と拒絶さ
      れる。シズは操縦室を乗っ取って民衆を自由にする。しかし、民衆はまた船に戻って行
      く。一人、シズを案内した少女ティーを残して…。…この本の半分以上を占める話。こ
      れ、ティーは死んでないですよね。シズと陸はこの子と新しい国に落ち着くのかなぁ。

 今回のあとがきは本当、凝ってました。「あとがきないのか」とうかうか騙される所でした。
 …これ、ある意味最終手段なんじゃあ…(笑)。