読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

キノの旅Ⅳ─the Beautiful World─ 時雨沢恵一著/黒星紅白イラスト メディアワークス電撃文庫 2001年

 シリーズ四冊目。三巻目になかなか巡り会えず、四冊目に手を付けてしまいました。
 ネタばれあります、すみません;

「像のある国」‥お伽話にまつわる天使像が立っている国の話。
「×××××」‥旅の途中の草原で「×××××」と名乗る子供に、一緒に連れて行ってくれと頼まれ   
       る話。
「二人の国」‥夫からの暴力に悩む妻がキノに夫殺しを依頼する話。キノは断り、妻は絶望して開き直 
      る。
「伝統」‥国民全員が猫耳をつけている国の話。
「仕事をしなくていい国」‥機械が発展して、人間のすることがほとんどない国の話。…キノ、素敵 
           (笑)。旅人はこうでなくちゃ(笑)。
「分かれている国」‥海岸と森で住民の価値観が違う国の話。…私もどちらも気にしません。海の物も
         山の物も、美味しければ全て戴きます(笑)。
「ぶどう」‥キノにお説教する男の話。その実、男はキノが羨ましいだけ。
「認めている国」‥年に一回、「いらない人」を投票する国の話。
「たかられた話」‥シズと陸が訪れた国は、ずっと盗賊にたかられていた。行動を起こせない住人の為
        にシズは剣をとるが、全てが終わった後の住人の反応は…。…もしかして「七人の
        侍」のパロディだったのかしら、と今打ち込んでいて思いました。いや、まあよくあ
        る話ではあるか。
「橋の国」‥隣の大陸にまで架かる白い大きな橋の話。誰も住民がいないのに、どうして架かっている
     のか。欄干にその経緯が彫りつけられている事に気付き、そしてキノは橋の上に泊まる。い
     つものルールとして。
「塔の国」‥ずっと塔を建てている国の話。こんな生活は嫌だ、と泣く男にキノはレンガに彫刻する事
     を提案する。
「紅い海の真ん中で」‥廃墟の国、紅い花が咲き乱れる丘の上でキノが歌う話。

あとがきならぬあとがさは、大長編大宇宙叙事詩、魔法も使う証券ドラマ兼学園コメディポロリもあるよ(←これは嘘・笑)な「キノの旅」についての作者の一言でした。…読んでみたいぜ(笑)。