主人公は佳苗、中学三年生。隣りの紗枝子さん(38歳子供無し、旦那さんは弁護士さん)の家に、毎晩のように通っている。今晩も紗枝子さんの声に呼ばれて、ベランダ越しに部屋に行く。昔はお菓子を一緒に作ったり手芸を教わったりしていたが、今は勉強を見てくれている。だがこの紗枝子さん、ただの家庭教師ではない。佳苗と友達の絵理が保護者の必要な夜遊びをする時、咎める事無くついてきてくれるのだ。佳苗達にとっては有り難い存在で、だからまるっきり興味のない「紗枝子さんの猫のぬいぐみの名付け親」にもなってあげている。でも何となく鬱陶しい。
ある日、佳苗は別のクラスの登校拒否生・春名のお見舞いに行くよう、先生からお願いされる。名前くらいしか覚えていない同級生は、佳苗が来ないと自殺する、と言っているらしい。絵理とは紗枝子さんを挟んでぎくしゃくするし、嫌気がさして紗枝子さんを無視したらお母さんに嘘の告げ口をされるし、春名には身に覚えのない「復讐」を宣言されるし。やがて、忘れていた佳苗の過去の罪が紗枝子と春名から明かされる。…
ある日、佳苗は別のクラスの登校拒否生・春名のお見舞いに行くよう、先生からお願いされる。名前くらいしか覚えていない同級生は、佳苗が来ないと自殺する、と言っているらしい。絵理とは紗枝子さんを挟んでぎくしゃくするし、嫌気がさして紗枝子さんを無視したらお母さんに嘘の告げ口をされるし、春名には身に覚えのない「復讐」を宣言されるし。やがて、忘れていた佳苗の過去の罪が紗枝子と春名から明かされる。…
登校拒否の生徒の元に「面識ありません」って言ってる子をたった一人で行かせる先生ってどうよ; せめて部屋の外までついてってやれよ;
始め、紗枝子さんがあまりにも幼くて「38歳でこれは…;」と思ってたんですが、凄い最終兵器持ってましたね。あれ出されちゃあ誰も勝てないよ。まぁだから最終兵器なんですが;
本の体裁からして、多分小学生高学年くらいの読者層に向けた話だと思うんですが、これ胸にずきずき来る女の子いるだろうな。佳苗が小学校でやってた他愛ない仲間はずれごっこって、きっとリアルタイムでやってる子いる。何の罪の意識もない所に、それは罪だよ、って教えられる訳だから。…しかし、春名もすごい。普通は傷付きながらも「何を下らない事やってるんだか」って相手より大人になることで何とか切り抜けるんだけど、それをせず、3~4年経ってから相手に思い知らせるんだから根が深い(笑)。でもある意味爽快です。「十二国記」の陽子ちゃんは「それで自分の何が傷つくわけでもない」と言ってましたが、「それで本当にいいのか!?」って本に向かって言いたかったもの。
ある方のブログで梨木香歩や森絵都と並べて紹介されていたので読んでみた本です。自分の暗黒面を気付かせる、って点では森絵都寄りな感じでした。
始め、紗枝子さんがあまりにも幼くて「38歳でこれは…;」と思ってたんですが、凄い最終兵器持ってましたね。あれ出されちゃあ誰も勝てないよ。まぁだから最終兵器なんですが;
本の体裁からして、多分小学生高学年くらいの読者層に向けた話だと思うんですが、これ胸にずきずき来る女の子いるだろうな。佳苗が小学校でやってた他愛ない仲間はずれごっこって、きっとリアルタイムでやってる子いる。何の罪の意識もない所に、それは罪だよ、って教えられる訳だから。…しかし、春名もすごい。普通は傷付きながらも「何を下らない事やってるんだか」って相手より大人になることで何とか切り抜けるんだけど、それをせず、3~4年経ってから相手に思い知らせるんだから根が深い(笑)。でもある意味爽快です。「十二国記」の陽子ちゃんは「それで自分の何が傷つくわけでもない」と言ってましたが、「それで本当にいいのか!?」って本に向かって言いたかったもの。
ある方のブログで梨木香歩や森絵都と並べて紹介されていたので読んでみた本です。自分の暗黒面を気付かせる、って点では森絵都寄りな感じでした。