読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

エルヴァインの末裔 雨川恵著/桃季さえイラスト 角川ビーンズ文庫 2005年

 アダルシャン・シリーズの第四弾。
 アレクシードはエリアスの言葉を受け入れ、ブラウクレント選王国と手を組む。自国の王都に向かって進軍する敵軍とアレクシード軍。その裏切りに慌てふためく重臣達。ユーゼリクス王だけは変わらず悠然と対峙する。やがてアレクシード達の頭上に、ブラウクレント軍の放つ矢が降りかかる。…
 成程、アレクシードが兄を慕う理由は判りました。あれは「お兄ちゃん」と言うものに対する刷り込みだね(笑)。無条件に愛情を与えてくれる人の代名詞。自分に祭り上げられる価値がないと、確信を持って判断できるアレクシードの哀しさ。妾腹であることがそんなにも罪なら、どうしてあちこちの領主にお手掛けさんがいるのやら。アレクシードのお母さんのエピソードはとうとう出てきませんでしたね。せめて前国王との繋がりが心温まるものだといいんですが。しかしアレクシード、いっそこのまま地方に籠もった方が平穏無事な一生が送れるんではないかしらん。ユスティニアは喜んで付いてきてくれるし。
 ユーゼリクス王にはライバル出現ですね(笑)。「お兄ちゃん」としてのアレクシードの愛情をエリアスと奪いあって下さい(笑)
 しかし、ライトノベル系のシリーズ物って、どうして読む順番を表示してくれないんだろう; 表紙や背表紙に「○○シリーズ第×巻」ってはっきり書いて欲しいなぁ;