読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

それでも君が ドルチェ・ヴィスタ 高里椎奈著 講談社ノベルス 2002年

 すみません、ばりばりネタばれしてます;
 ある日、少年は目覚めた。少女リラにキンカンと名付けられ、「家族」と暮らし始める。家庭的でしっかり者のヴィオラ、穏やかで思慮深いシンと辛辣なバルの双子の兄弟、足が悪くて人懐っこいピアニカ、そして思い込みの激しいリラ。生まれたばかりでまだうまく言葉の喋れないキンカンに、殺人の容疑がかかる。この世界は閉じられていて、31人しか人はいなかった。…
 …何か読むのにすごく時間がかかりました。もともと読書速度は速い方じゃないんですが、とにかく前に進まなかった。やっぱり設定が判りにくいせいかなあ。ファンタジーと言えばファンタジーだし、SFと言えばSF。最後まで世界観はよくわからないままなんですが。
 出だしで連想したのは佐々木淳子著「ブレーメン5」。閉じられた人工世界で生活する実験体。結果的にその印象はあまり遠くはなかったみたいなのですが、納得行かない所多々あり。質量保存の法則(?)を使うなら、キンカンが現れたのと同時にそれは起きるはずでしょう?? 「閉じられた世界」の地図も欲しかったなあ。位置関係の把握が文章だけではとてもしづらい。…いや、これは私自身に問題ありだな。途中で理解する努力やめたもんな(笑)。
 読み終えても何ともスカッと感のない話でした。…うぬぅ;