読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

音響監督の仕事 明田川進著/編・アニメハック編集部 星海社新書 2025年 

レジェンドが語る「音響監督」の黎明期から現代まで!

鉄腕アトム』でアニメーションの世界に入り、1967年に『リボンの騎士』で音響監督デビュー。「音響監督」という言葉がなかった時代からアニメとともに歩み、音づくりの現場に立ち続ける著者が、いま音響監督の仕事を語る。本書を織りなす三つの〈音物語〉では「オーディション」や「アフレコ」、「声の芝居」といった役者たちが集う現場での考え方や、著者が関わった数々の名作の舞台裏、そして『鉄腕アトム』の頃の虫プロにまで遡る歴史が語られている。本書は、アニメを創り上げる数多くの人のつながりを記録する貴重なオーラルヒストリーであると同時に、アニメの音響の素晴らしさを次代に伝える一冊である。    (表紙折り返しの紹介文より)

 ネット記事で本書の存在を知り、図書館で検索かけたらヒットしました。…ありがとう、市立図書館…!
 私は声優オタクということもあって、「音響監督」というと声優さんへの演技指導をする人、というイメージがあったんですが、BGMや効果音とかの責任者でもあるんですね。そうか、「音響」監督だもんなぁ。
 『リボンの騎士』では出来上がった映像に音楽をつけていたとのこと、なんて贅沢な作り方…! 黎明期からの試行錯誤が興味深かったですし、とにかくアンテナの張り方が広い。機器やら何やら、新しい機材も試していく。音声のAI化に興味を持ったのは『銀河英雄伝説』で富山敬さんが亡くなったのが切っ掛け、という言葉にはもう「なるほど…!」でしたね。私なんか新機器に対してまず怯んでるのに…と我が身を反省しました;
 色々な監督さん、声優さんのお名前や思い出も語られていて楽しかったです。キャスティングに関しての「声のバランス」は、そういえば高山みなみさんが「ライバル役と言えば堀川りょうさんで…」と笑って仰ってたりしたのを思い出しました。演技に対して「会話が大切」というのは、よく聞くよなぁ。…というか、中学校の演劇部でさえ言われましたっけ(苦笑;)。
 物事に対して肯定的に紡がれる言葉が多く、読んでいて気持ちがよかったです。きっと名伯楽なんだろうなぁ。