読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

後宮の烏 2 白川紺子著 集英社オレンジ文庫 2018年

 シリーズ2冊目。ネタバレあります、すません;

 青燕
 反魂を求める女を「できない」と追い返した同じ夜。衣斯哈(イシハ)と名乗る少年宦官が、やはり少年の幽鬼が立っているのが見えると訴えて来た。その場所 飛燕宮にはかつて、妃に青燕の羽を贈ろうとして青燕を死なせてしまった少年宦官がいたのだとか。

 水の聲
 寿雪の元に訪れた老女の幽鬼は、先々帝の頃の鵲妃 婉林に仕えていたという。幼い頃からお妃教育を施した婉林は、なのにいざ後宮入りすると入水自殺してしまった。身投げした池から今でも婉林の声が聞こえると言う老女。だが寿雪には婉林の声は聞こえない。寿雪は老女をその池へ封じ込める。

 仮面の男
 楽人が着ける布作面、古いそれを覗くと、項垂れた男が見えるという。琵琶の音に反応した、しかも五弦の特殊な琵琶、と聞いて年老いた琵琶弾きが「心当たりがある」と語り始める。傑出した腕を持つ故に、楽人たちから爪弾きにされた男の話を。

 相夫香
 鵲妃 恵瑤の体調がすぐれないらしい。実家の兄を亡くして以来だという。寿雪は反魂を求めてきた女官が、鵲巣宮ゆかりの者だと気が付いた。果たして、恵瑤は宦官の宵月の言のまま、兄を蘇らせていた。だがその兄は血を欲し、事件を起こすこととなる。
 宵月とは何者なのか。宵月は自身を烏の兄と名乗り、烏を、引いては烏妃を葬りに来たという。
 一方高峻は、宵月を後宮に引き入れたとして魚泳を追及、魚泳は全てを肯定して後宮から去り、自害した。…

 エピソードを挟みながら、メインの話も進んでいきます。
 細かい言葉使いが微笑ましい。噂好きでお喋りな九九を「物見高い」と表現する宦官の品の良さ、それをよしとする寿雪の優しさ。先代烏妃の命とはそぐわなくなって仲間が増えていく寿雪、それを苦々しく思う魚泳。烏漣娘々を狙う刺客も出てきました。どんな背景があるのか。
 次巻に続きます。