ネタばれあります、すみません;
私たちは見えない「敵」と戦っている―――。
私たちは見えない「敵」と戦っている―――。
国名も位置も分からない未確認隣接国家〈UNC〉の侵略で、「交戦状態」となったこの国。2年間続く戦争に人々は飽き飽きし、数字だけで伝えられる戦況を他人事のように感じていた。海岸の漂着物を確認するという徴集業務に従事するユイも、そんな「日常」を送る1人。ユイの目的はただ1つ、両親の形見に刻まれた謎の文字を解明し、幼い頃失った記憶を取り戻すことだ。その文字の記された漂着物を拾い集める男性、文字と同じ言語の歌を歌う少女らと交流を深めながら、その秘密に迫ろうとするユイだったが――。
一方、奥崎尚人は、戦争状態に慣れてしまった国民に、危機感を抱かせるための捏造行為に励んでいた。秘密裏に遂行する偽装テロ、特権意識に疑問を封じられて。
みしらぬ敵、みしらぬ文字、みしらぬ歌、みしらぬ戦争。全てが繋がるとき明らかになる、戦争の“真実”とは? (出版社HPの紹介文に付け足しました)
三崎さんの新刊は久しぶりじゃないかしら。
題名といい、著者のデビュー作『となり町戦争』と比較されることは覚悟の上での作品でしょう。SNSが発達した今の状況を反映させた偽戦争。行き詰った状況を打開させる方策として打ち出した、国家が本気を出せばこのくらいのことはできるかも、という怖さ。いかにもなネーミングは作者特有のセンスですね。
ただ、ここで終わらないのが今の作者なんだろうなぁ。バッドエンドで終わっても読者は呑み込んでいたと思うんですが、ここから相手の策を利用して引っくり返していく、爽快な展開。意外でした。
作者本人の価値観の変遷を見た気がしました。
一方、奥崎尚人は、戦争状態に慣れてしまった国民に、危機感を抱かせるための捏造行為に励んでいた。秘密裏に遂行する偽装テロ、特権意識に疑問を封じられて。
みしらぬ敵、みしらぬ文字、みしらぬ歌、みしらぬ戦争。全てが繋がるとき明らかになる、戦争の“真実”とは? (出版社HPの紹介文に付け足しました)
三崎さんの新刊は久しぶりじゃないかしら。
題名といい、著者のデビュー作『となり町戦争』と比較されることは覚悟の上での作品でしょう。SNSが発達した今の状況を反映させた偽戦争。行き詰った状況を打開させる方策として打ち出した、国家が本気を出せばこのくらいのことはできるかも、という怖さ。いかにもなネーミングは作者特有のセンスですね。
ただ、ここで終わらないのが今の作者なんだろうなぁ。バッドエンドで終わっても読者は呑み込んでいたと思うんですが、ここから相手の策を利用して引っくり返していく、爽快な展開。意外でした。
作者本人の価値観の変遷を見た気がしました。