読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

気の毒ばたらき きたきた捕物帳(三) 宮部みゆき著 PHP研究所 2024年

 シリーズ3冊目。ネタバレあります、すみません;

 第一話 気の毒ばたらき
 元千吉親分の文庫屋が放火で焼失した。犯人は住み込みの女中として働いていたお染。三日前に使い込みがばれて解雇されていたと言う。小さい頃から世話になっていた北一にはそんなこと信じられない。文庫屋を継いだ万作とおたまが、どんなに文庫の評判を落としていたとしても。
 折も折、焼け出された人たちが 持ち出せた荷物を集めて片寄せあって仮住まいしていた仮設長屋で、「虎の子の切り餅(25両)が二つ盗まれた」と騒ぎが起きる。風呂屋で釜焚きとして働く喜多次から情報を得、千吉親分のおかみさんからお染の境遇を聞き、北一は犬のシロとブチと共に犯人追及に駆けずり回る。

 第二話 化け物屋敷
 万作とおたまの夫婦は、もう文庫屋を辞めるという。代わりに北一がその名を継ぐことになって、ついでに万作夫婦の長男 長作も雇うことになった。そんな矢先、北一は掏摸を捕まえそこない、というか逆に伸されてしまって、喜多次に鍛錬をつけてくれるよう頼むことに。
 28年前、貸本屋 村田屋治兵衛のかみさんのおとよが行方不明になった挙句、死体で見つかった事件が、北一には引っ掛かって仕方がない。千吉親分もいつか必ず真相を解明する、と口にしていたとか、おでこさんにその話をすると、その年代からの類似事件を書き上げてくれた。検死官の栗山周五郎の協力も得て調べる中、元同心の沢井から、この件についての情報を得る。沢井は三年前、元間者のお恵を通じて、荷運び屋の八助が一家心中を図った経緯、八助の死の間際の告白を聞いていた。八助はとある屋敷の〈大旦那様〉から〈地頭〉を通じて、死体の処理を頼まれていたらしい。今更何もできない、掴めないという沢井に、北一はある案を出す。…

 登場人物を色々忘れていてあたふたしました。…自分の記憶力の衰えが恨めしい; まぁ、そこは宮部さんですから、読んでくうちに思い出したり理解したりしていったんですが(苦笑;)。
 読みやすい文章、でも重い内容。なかなかしんどくなりました。第一話『気の毒ばたらき』のラスト、死に金云々の台詞にはやっぱり腹が立ちましたね、それでもそれはお前が自由にしていい金じゃないだろ!ってなもんで。「死んだらお棺にお金を入れてほしい」って言ってるオードリーの春日さんが読んだらどう思うかしら、それとも「それはそれ」って別にして何も気にしないかな(笑)。
 第二話は第二話で苦しい話で、でも懐かしい顔がまた見られたのは嬉しかったです。伝聞だけど、おでこの「長崎の友達」も出て来たし。
 お染さんの忘れ形見のお医者さんも、レギュラーメンバーになるのかな。
 そうそう、挿絵の中に踏み台があって嬉しかったです。うちにもあるよ、まだ現役だよ!(笑)