読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

新説 狼と香辛料 狼と羊皮紙Ⅺ   支倉凍砂著/文倉十イラスト  メディアワークス電撃文庫  2024年

 ネタバレあります、すみません;

 蝕の予言を巡り争ったルウィック同盟を説き伏せ、見事に天文学者アマレットの奪還を成し遂げたコルとミューリ。
 しかしそれは、デュラン選帝侯の威信をかけた計画が白紙に戻ることを意味していた。苦難の中、アマレットがもたらした一縷の希望――かつて古代帝国軍の北への行軍阻んだとされる月を狩る熊が月を落とした地の伝承だった。
 もし教皇庁まで通ずる新道の開削計画が為せば、候の権威と命脈を保ち、教皇庁の喉元に刃を突きつけることとなる。
 ゴブレアとバーリンドの選帝侯も加わり、南北に分断する要衝の調査に乗り出したコルとミューリ。そこで分かったのは、深い森が実は人が暮らせるよう手を加えられていたという事実。果たして、よその土地で異端扱いされ流浪した人々が、ここにひっそり村を作り住み着いていた。しかも彼らは「月を狩る熊」を信仰しているという。
 穏やかに教会と話をつけ、人々を受け入れようと奔走するコル、だがデュラン候は村人を手っ取り早く亡き者にしようとする。どうやったら村人たちを救えるのか、悩めるコルの前に現れたのは異端審問官のローシェだった。自ら「月を狩る熊」の伝承者だと名乗る彼は、月を狩る熊の真実を語り、コルに裏で自分と手を組め、と持ち掛けてくる。
 信念を曲げ、今までの仲間を裏切るのか。かえって村人を唆す異端審問官を捕えよう、というコルの提案は、バーリンド候の下心を刺激し、コル自身が狙われることに。森中を逃げながら、コルはローシェが現れるのを待つ。さらに、もう一人が現れることを。…     (表紙折り返しの紹介文に付け足しました)

 月を狩る熊の真相が明らかになった一冊。熊、どうやら仲裁者だったようで。それにしても熊のその後の足跡は、まだ追求の余地がありそうです。
 人ならざる者が異端審問官ってなれるのか、いつまでも老いない姿、長い寿命をどう誤魔化しているのやら。
 いよいよ人ならざる者大集合、結局解決策力づくなのでは??とちょっと首を傾げつつ。…このお話、どう収束させるのかな。
 次巻に続きます。