読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

リコリス・リコイルーRecovery daysー アサウラ著/いみぎむる イラスト/Spider Lily原案・監修 KADOKAWA電撃文庫 2024年

 アニメ『リコリス・リコイル』ノベルシリーズ第二弾。

 第○話『そして、幕が開く』
 映画館で映画を見たことがない、とたきなは言った。映画館派の千束はメリットを力説、二人で映画館へ行く約束を取り付けるが、その日に仕事が入ってしまう。大急ぎで片付ければ上映時間に間に合う。千束の勢いにつられて、たきなも爆速で現場に向かう。

 第一話『Safety Work』
 喫茶リコリコの常連客で漫画家の伊藤から、モデルの依頼を受けた千束とたきな。ガンアクションはお手の物だが、武器の選択について違和感をつい口にしてしまう。気にし始めた伊藤、〆切りは迫っているのにモデルガンが手に入らないと苦悩してる。丁度その時、千束とたきなに暴力団の抗争防止依頼が舞い込む。相手は理想のライフルを持って奔走していた。

 第二話『Dog』
 アニキを殺された水川は、仇を討つためライフルを持ち出した。誘き出されていると感じながらも辿りついた店には、相手と見慣れぬ女と女性バーテンダーがいた。

 第三話『Cough』
 千束が風邪をひいたらしい。喫茶リコリコの控室に、千束を寝かしつけるたきな。なんだかんだてきぱき適切に世話を焼くたきなは、千束の希望を訊いて、早朝の商店街に蒸かし立ての赤飯を買いに行く。

 第四話『One’s duties』
 監視対象だった猟師が、改造銃を持って東京の片田舎の廃墟施設に向かっているらしい。始末をつけるべく、春川フキと乙女サクラのコンビが現場に向かう。所が、そこには何故か次々と人々が集ってくる。みんなそれぞれの武器を持って。

 第五話『Common occurence』
 森の中のロッジにて、たきなは目を覚ました。どうやら殺人鬼のいるスプラッタな世界にいるらしい。はしゃぐ千束はその類いの映画の様々なパターンを披露し、生き残る条件を並べ立てる。

ポストクレジットシーン『そして、また』
 映画館で映画を見終わった後。チケットの割引サービスを堪能すべく、喫茶リコリコの面々は地下のゲームコーナーに向かう。…

 スピンオフ小説第二弾。第二期も決まっているようで、おめでとうございます。
 銃の蘊蓄が堪能できる一冊。アクションシーンも満載、グレープフルーツ大福だのたまごふわふわだの、美味しそうなものもずらずら出てきます。まぁ、たきな、すっかり料理上手になって…!(笑) そう、お赤飯とかおこわ関係って妙にがっつり食べたくなる時あるのよねぇ。
 可笑しかったのがスプラッタ映画、スラッシャー映画のあるある。そう言えばアガサ・クリスティ―のミステリでは、軽薄なアメリカ人が真っ先に殺されるんでしたっけ(笑)。
 千束の「映画館で映画を見る」理由は、ちょっと思い当たる所がありました。私は映画はそんなに見ないんですが、ライブなんかは映画館でライブビューイングがあるなら、配信があっても、そっちを選ぶから。大きな画面と音響、大勢で見ている一体感。「その場に数時間いなきゃならないこと」が、家では時に難しいけど、映画館なら容易。でもまぁ、この頃映画高いよね、とは思うんですが。…というか、千束たちは学生料金じゃないのかしら(笑)。
 さて、第二期に向けてまた動きがあるんでしょうか。