読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

天然コケッコー 1~2巻 くらもちふさこ著 集英社文庫

 島根県の海辺の村、中学生3人 小学生3人しかいない学校に、東京から転校生がやってきた。都会育ちの彼 大沢広海は洗練された容姿の持ち主、だがその言動には無神経さがつきまとう。それが右田そよには、まるで自分の心の底を言い当てられているように思えてしまう。
 そよが気になるのは大沢君の、持ち物を含めた有り様なのか、それともこれが恋心なのか。
 少女漫画家を目指す内気で繊細なあっちゃんは、こっそり大沢くんをモデルに漫画を描いている。鈍くてずけずけ物を言う代わり細かいことを気にしない伊吹ちゃん。かっちゃんは気が強く、まだ小さい早知子をいじめがち。郵便局の息子 シゲちゃんはとにかくお喋りで鬱陶しいほどだが、誰も面と向かっては何も言えない。そよの弟 浩太朗はお洒落で大人びた大沢君を崇拝しまくっている。
 何だかんだで大沢君と付き合うようになったそよ、だがそよの父親は大反対。どうやらそよの父親は大沢君のお母さんと過去に色々あったらしい。
 祭り、正月、バレンタイン。カラオケスナックがオープンしたり、家出を決意したり。狭い村の中だからこそ、隠しごともできない。大沢君が東京の誰かに、バレンタインのお返しを送ったことも。さよは中学最後の修学旅行に、東京へ行きたいと主張する。…

 書架に並んでいたので借りてみた作品。マーガレット系はほぼ通って来なかったので、くらもちふさこさんの作品にもあまり触れて来ませんでした。
 最初は読み切りで、1993年発表。翌年から連載。…ってもう30年以上経った作品なの⁉ そうか、携帯電話出て来てないもんなぁ。
 半径10m以内のことを丁寧に描く、達者で空気感溢れる絵。美男美女ではない人を描ける筆力。ちょっとイヤな性格の人の描写が本当にうまい。こんな人いるなぁ、身近にいたら困るよなぁ、と半ば本気で思いました(苦笑;)。文法というかが独特で、分かり易い少年漫画にどっぷり浸かった身には、慣れるまで少々時間が掛かりました。
 さて、念願叶ってそよたちは東京へ。次巻に続きます。