読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

監督不行届 安野モヨコ著 祥伝社 2005年

人気漫画家・安野モヨコ働きマン!)と夫・庵野秀明のデイープな日常が赤裸々につづられた爆笑異色作。著者初のエッセイコミックでもあり、夫=カントクくん(「新世紀エヴァンゲリオン」「キューティーハニー」等の監督)のオタクぶりが初めて明かされた作品でもあります。
アニメ界と漫画界のビッグカップルが、こんなにもおかしく愛おしいオタク生活を送っているなんて! 世界中に生息するオタク君はもちろん、オタ嫁(オタク夫を持つ妻)も共感すること間違いなしの衝撃作。
巻末には、よりコアに楽しむために‥オタク垂涎!?のオタク用語解説2万字を収録、ファン待望のエッセイコミックです。  (出版社紹介文より)

 図書館の書架で見かけて借りた一冊。
 庵野監督、プライベートではこんなに可愛らしいの⁉(笑) で、安野モヨコこんなにオタクだったの⁉(笑)
 庵野監督については、TVのドキュメントやら古くはラジオ番組やらでお姿やお声を伺うことはあって、「面白いけど厄介そうな人だなぁ…」(←失礼)というのが先立つ印象だったのですが、奥さんが描くとこうなるとは…! いや、勿論 面倒くさそうではあるんですが、奥さんもそれ楽しんでるもんなぁ(笑)。
 オタクならではと言う訳ではなく、普通にあるあるなネタも満載で、「自動センサーで水が流れる和式トイレ」は読んでて思わず吹き出しましたし、「自動車のエンジン入れた途端 流れる曲」も、覚えのある人いるんじゃないかな。それがガッチャマンのOPかどうかは別として(←ここが重要なんだよ!)
 結婚式でドレススーツよりライダースーツを着たい新郎は実は多いんじゃないかしら、甲冑を着る結婚式が男性諸氏に評判がいい、って言うのを聞いたことあるし。
 「オタクとインテリアは常に相反する」はけだし名言。以前TVチャンピオンの『インテリア王選手権』で、まず大量に漫画が捨てられてるのを見て(『ガラスの仮面』だった…!)、「そんなことをしなきゃならないならセンスの悪い部屋でいい!」と強く思ったことを思い出しました。今でもあれは何かやりようがなかったか、本棚に扉を付けるとか前面を布で覆うとか、揃いの色のブックカバーで統一するとか、と首を傾げます。
 巻末にはオタク編用語解説付き、「カントクくんの人生を決めてしまった作品」の多いこと(笑)。「この作品はフィクションであり…」の但し書きが『超人バロム1』から来てるというのは初めて知りました。
 カントクくんは「日本のおたく四天王」と呼ばれているそうで、あとの三人が誰だか知りたいと思いましたよ。