異国情緒あふれる新大久保に構える「道明寺探偵屋」。真田紅は、事務所に飛び込んで来た少女ハイタカこと冴木雛月にボディガードを依頼される。
同じ頃、相棒の黒川橡は公安の藤原から、偽札事件の調査を頼まれていた。最初は断るつもりだったのに、知り合いのラオス人の少年が騒ぎに巻き込まれて怪我までしたことを知り、引き受ける決意をする。
ATMを騙すためだけに作られた偽造札、それを作れる技術を持った人物を絞るうちに、橡はとある印刷会社に勤める女 佐野山彩綾に行き当たる。彼女曰く、前社長の娘雛月と意気投合し、勢いで偽札用の特殊インクを開発してしまった、娘は家出ついでにそのインクで大量の偽札を印刷してばら撒いたらしい、とのこと。
現社長である雛月の叔父は、闇サイトで彼女に懸賞金を賭けた。有象無象に追われる雛月、そして真田紅と出会ったようだ。
海外に逃げる雛月の、追手を阻止に走る橡と紅。橡にまで懸賞金がかかり、彼を追う新手まで現れる。この騒動の行きつく先は…。
何だかアクションもののTVドラマのような一冊、物凄く視覚に訴えて来る。桜庭さん、MIU404とかに影響されました?(笑) いや、私あのドラマしっかり見てないんですけどね(←おい)。
これが全てのプロローグでした、やがてあの事件に繋がっていくのです、それは過去の因縁とも関りがあって、探偵事務所の元オーナー道明寺葉さんの死の真相も解明されます……的な雰囲気。本当にそうなるかはともかく、とりあえず元オーナーさんのことは知りたいです。…ちょっと消化不良(苦笑;)。