耳の聞こえない少女・西宮硝子。
彼女と再び交流し始めた石田将也は硝子の失われた人生を取り戻そうと奔走する。
佐原、植野、川井、真柴、永束―――
みんなで行った遊園地、硝子と結絃の祖母の死、永束を監督とする映画作り。
各人の本性が出てくるにつれ、どうしても噛み合わない性格が露わになり、上っ面の仲の良さが壊れていく。
そして夏祭りの日。自分さえいなければ、と思ってしまった硝子はマンションから飛び降りた。将也は彼女を庇い、助けた代わりに川の中へ落ちてしまう。意識不明の状態で昏々と眠り続ける将也。その間も変わり続ける仲間たちの関係性。漸く目覚めた将也がまず最初に会いたいと願ったのは、そして実際に会ったのは、硝子だった。
将也が眠っている間も、硝子の提案により映画製作は続いていた。将也は文化祭で、完成した作品を見る。それぞれがそれぞれの立ち位置、役回りを引き受けて成り立った作品は将也を力づけ、だが審査会で散々酷評された。
残り僅かな高校生活で、将也たちはそれぞれの進路を選び、進み始める。…
(4巻裏表紙の紹介文に付け足しました)
う~ん、しんどい。エキセントリックな植野さんとかあくまで自分中心に物事を考える川井さんとか、私なら傍に寄りたくない。将也もそう思ってるのに、まとわりついてくるんだもんなぁ。硝子に対し「空気読まなかった」という植野さん、でも本人も読んでないと言うかガン無視して突き進んで来てる(苦笑;)。
小学校の担任教師も相変わらず適性のない人で、でも手話は覚えてるんだよな。義務感で覚えたんだろうか、あの人も少しは成長してるということか。…でも本質があれではなぁ;
激しい形でぶつかり合った将也たち、適度な距離感を掴んで互いに心地いい場所に収まる。程度の差はあれ、誰にでも思い当たることかもしれない。
将也たちはある程度 結着が着きましたが、これ人によっては避けていいと思う。文法が通じ合わない人っているから。大学進学とかで新しい場所で、リセットしてもいいんじゃないかな。だから異世界転生ものが流行るのかもしれませんが。