コロナ禍の奇跡ーー2020年4月1日以降の日本を舞台にした連載企画Day to Day。100人の作家による物語とエッセイが一冊にまとまった、珠玉の1冊! (出版社紹介文より)
4月1日から7月9日まで、作家が一日一人ずつ、一作品を書いたショートストーリー。作家さんによってエッセイだったり小説だったり、小説にしても新作だったりシリーズものだったり、本当、色とりどりさまざま。コロナに関係するものしないもの、こんな時だからと明るいものや、反対にホラー仕立てのもの。日付にこだわった作品も多々ありましたね。
読み易かったです。するすると読めました。
読んだことのない作家さんも多くて、その作家さんのシリーズものの一場面だったりすると「?」だったりもしたんですが、ファンの方には嬉しいでしょう。私も、有栖川有栖さんの氷村准教授が 下宿のお婆さん気遣ってるの見て嬉しかったし、京極さんの仕掛けには「あっ!」と思ったし。ごとうしのぶさんが「タクミくんシリーズ」書いてらっしゃったのにはびっくりしました。…講談社なのに…??(笑)
西村京太郎さんは亡くなる寸前まで仕事されてたんですね。
それぞれの作品の後の、各作家のプロフィールも有難かったです。「ああ、この人ね」と思い出すよすがにも、参考にもなりました。生年が載ってる方だと、こんなお年だったんだ、と驚くこともありましたし(笑)。
こういう状況を逆手に取った本の作り方に感心しました。この企画に賛同した作家さんたちにも。皆さん、〆切り守られたのね(笑)。