本当に惜しかった。
多分お話は物凄く面白かったと思うんですよ。人物造形は絶妙で交わす会話は軽妙洒脱、演じる声優さんも一流揃い。度重なるどんでん返しには「えええ―――！？」って実際に声上げるほど驚きました。なのに、あの絵かよ…！！
元々私はCGはあまり好きではないのですが、それにしても酷かった。最終話なんてよほど時間がなかったんでしょうね、肝心のアクションシーンでずっと空が映ってるってどんな演出だよ（苦笑；）。反対に言えば、あの絵、あの動きなのに、最終回まで見たんですよね、しかも結構楽しみにしてました。お話面白かったんだもの！（泣；；）
ラストからすると２期作る色気はありそうなんですが、それなら今作も一から作り直して欲しい。…無理だろうなぁ（泣；；）
今期は本当に面白いアニメが多くて、
『海賊王女』の美しさには息を呑んだし（いつも思うんですが、ああいう大仕掛けってどうやって作るんでしょうね。一度作動させて確かめることもできないだろうし）、
『古見さんは、コミュ症です』は高橋留美子作品のアニメを彷彿とするテンポの良さで、一話で惹き込まれました。（中島敦子さんの絵は好きだなぁ、としみじみ思いましたよ）
『さんかく窓の外側は夜』はホラーとして、人間ドラマとして最高に怖くて面白かったし、
『月とライカと吸血姫』は「どこまで史実を元にしてるんだ！？」とわくわくして見てました。
『無職転生』の２期は、え、こんな展開するの！？と大きく動く物語そのものにも、視線一つにも意味がある（おそらく）演出にも目が離せなかったし（やつれた父親の顔、眼窩が落ち窪んでいるのが分かる丁寧な作画！）
『吸血鬼すぐ死ぬ』は何度も本気で笑わせて頂きました。そう、ギャグは大真面目にやってこそだよ…！
百花繚乱、見る時間がなかなかとれなくて嬉しい悲鳴を上げた期でした。
…それにしても、『テスラノート』勿体なかった…！
