その姿を見た者は消えてしまうと言われている、怪物スナーク。
そのスナークを捕まえようと、船長ベルマンのもとに集まったのは、靴磨き、帽子屋、弁護士、ブローカー、ビリヤード・マーカー、パン屋、肉屋、
銀行家、そしてビーバー。真っ白な海図を持って出航した総勢9人と一匹だが・・・
噂が想像を増幅させ、極限の恐怖に支配される中で起こる驚愕の結末!?
謎の怪物スナークは、いたのか? いないのか?
「アリス」シリーズの作者ルイス・キャロルによる奇想天外な物語の世界にシンクロする絵を描いたのは、ムーミンでおなじみのトーベ・ヤンソン。
このノンセンスな冒険奇譚を、歌人・穂村弘ならではのスタイルで日本語に変換した『スナーク狩り』。その魅力的な一冊は、必見・必読!です。
(出版社紹介文より)
図書館の書架で見かけて借りた一冊。そういえば宮部みゆきさん、この作品をモチーフにして一作書いてなかったっけ?と思いまして。トーベ・ヤンソンの絵の巧さにも、昨年原画展に行って改めて驚嘆したばかりでしたし。
借りてみてちょっとしまった、と思ったり。そうだ、こういう言葉遊び、特に海外の詩は私苦手だったんだった…! 案の定、頭に入って来ない入って来ない(苦笑;)。
所がですね、もしかして、とこっそり音読してみたら、これが意外なほど入ってきました。そうか、詩ってのはちゃんと声に出して読むものなんだな、と妙に実感しました。訳者の穂村さんもあとがきで「五七調にした」って仰ってるし、リズムも含めての作品なんだな。大変だっただろうなぁ。
トーベ・ヤンソンのペン画は繊細で、やっぱり唯一無二でした。…巧いなぁ。
そして、自分の口の回らなさ加減も自覚したんでした。朗読もちょっとはした方がいいかもなぁ。