シリーズ17冊目。
ネタばれあります、すみません;
第五話 まよいヘル
受験日当日の早朝、北白蛇神社で、阿良々木暦は臥煙伊豆湖によって切り刻まれた。
だが、彼は浪白公園らしき場所で目を覚ます。傍らには死んだはずの八九寺真宵がいた。八九寺真宵曰く、ここは阿鼻地獄なのだとか。暦は怪異を斬る妖刀『心渡』で怪異部分を斬られ、人間部分が生き返ることになっているらしい。北白蛇神社へ行くと、そこには手折正弦がいて、現世への道案内をするという。天上から伸びて来た白蛇に掴まって現世に引っ張り上げられる暦。瞬間、暦は足で真宵の胴体を蟹挟みにして現世へ一緒に連れて行く。下からは正弦の声が響いていた。暦とキスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードの暗殺依頼犯は忍野扇だ、と。
第六話 ひたぎランデブー
受験が終わった翌日、3月14日。戦場ヶ原ひたぎは阿良々木暦にデートを申し込む。3学期の間に取ったという車の免許を早速使い、レンタカーでプラネタリウムからボーリング、カラオケへ。やたら勝負を挑んで来るひたぎが、暦に要求したものは。
第七話 おうぎダーク
ひたぎとのデート後、3月14日の夜半。浪白公園で、暦は臥煙伊豆湖から、祀るもののなくなった北白蛇神社に、八九寺真宵を据えて場を安定させる、との方針を聞く。同時に、忍野扇の正体も。忍野扇は、阿良々木暦の自罰感情が具現化したものだった。
不死鳥である阿良々木月火を囮に、暦は扇を学習塾跡に呼び出す。扇に真相を告げた途端、怪異を喰らうくらやみが現れる。くらやみに襲われる扇を、暦は思わず庇ってしまう。彼女を救ったのは、羽川翼が南極大陸から連れて来た忍野メメだった。忍野メメは扇を定義づけて、この世にあるものにしてしまった。
翌日、3月15日。暦、翼、ひたぎは卒業式を迎える。…
アニメの方で、一応結末は見ていました。
全てが丸く収まるハッピーエンド。暦くん、何も手放していません!(笑) まぁあれだけ色々酷い目にあったんだものねぇ。
とは言え、これから繰り広げられるだろうひたぎとのあれこれを、全部 忍に見られてるんだよなぁ、それいいのかなぁ、少なくともひたぎはイヤなんじゃないかなあ、と思いもするんですが。
八九寺真宵がご神体になるとか、どこから考えていたんだろう?という伏線回収しまくりな内容でした。扇あたりは後付けな気もするけれど、登場遅かったし。
本編が一応終わって、あと一冊です。