読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

『シン・エヴァンゲリオン劇場版 :||』舞台挨拶中継見ました。

 ネタばれあります、すみません。

 3月28日、『シン・エヴァンゲリオン劇場版 :|| 』を観て来ました。
 見に行く予定ではいたのですが、こんなに早く(?)に行くつもりはなく(苦笑;)、ロングランももう終わるね、上映館そろそろ無くなるよ、くらいのタイミングで行こうと思ってました。現に前作、前々作はそうでしたし。
 そしたら公式がネタバレOK出して、あれ?と思ってたら ダメ押しでキャスト一同の舞台挨拶ですよ、豪華声優陣揃い踏みですよ。じゃあ、ここで行っとこうか、ということになりまして。
 今回も友人が付き合って一緒に見てくれました、どうもありがとう。
 上映前にトイレも済ませて、いざ鑑賞です。上映時間155分、さぁ、ケリをつけるぜ!

 冒頭の景色に、きっとフランスのオタク大歓喜してるだろうなと思いつつ。
 エヴァでは思いもよらなかったのどかな田園風景、生産活動、簡易住宅の屋根には太陽光パネル。…そう、前回からこれは不思議だったんだよ、補給どうしてるんだろうって。
 同級生たちとの再会は素直に嬉しかったですねぇ、生きてたんだ!!!って。ヒカリちゃんが綾波(仮)に、相田ケンスケがシンジに与える影響。シンジ君、漸くちゃんと状況説明してくれる人に、分かり易く心配してくれる人に巡り会えました。でも心の片隅で、このままで済まないよね、と不穏がよぎります。…これは見てる人全員思ってただろう(苦笑;)。
 SF的考察についてはもう情報量が多すぎて、理解する間もなく溢れ押し流されて行く感じ。加持さんはどうやってサードインパクトを止めたんだ?? ゲンドウは人間やめちゃってるし、14歳じゃないのにエヴァ乗っちゃうし。
 アスカの名字がこのシリーズで変わった訳も漸く分かりました。でもそしたら、マリの素性は?って感じなんですが。ゲンドウの過去にもちらっと写ってましたよね、冬月さんとも訳ありなようだったし。
 13号機の4本の手は、あの為のデザインだったんだろうか。『Air/まごころを、君に』を連想する演出もあり、そういう点でも集大成なのかもと思ったり。アタマのいい人が恋に溺れるとロクなことないなぁ。ユイ以外は、わが子であろうとどうでもよかった、ってことか、ハタ迷惑な。
 最後、シンジに手を差し伸べるマリを見て、成程、フォーマットとしては少年(青年)漫画なんだな、と思いました。少女漫画は最初から出て来てる登場人物とくっつくんですよね。運命の人を信じるか、経験値の上がった自分を信じて、新たに出会った人物を選ぶか。TV版からのファンは是と思うのかしら。

 上映後、舞台挨拶までの間にさらに15分の休憩。皆さんトイレに走ってました、勿論私も。トイレには長蛇の列、最大手です(笑)。何とか開始時間に間に合いました、よかったよかった(笑)。

 司会の方がキャストの皆さんを呼び込まれて、舞台挨拶の始まりです。
 緒方恵美さん、林原めぐみさん、宮村優子さん、三石琴乃さん、山口由里子さん、石田彰さん、立木文彦さん、岩永哲哉さん、岩男潤子さん、長沢美樹さん、優希比呂さん、伊瀬茉莉也さん、勝杏里さん、山寺宏一さん、総勢14名。
 テコ入れ具合が本気です(笑)。もう見た人でも、リピートしようと思うでしょうよ。

 何しろ上映後なので、コメントはネタばれ全面OK。
 茶のチェックのスーツの緒方さん、第一声を求められてまず「さよなら、すべての関係者」。…長かったですねぇ(しみじみ)。来場者に対して、チケット獲得を労う言葉も。収録がばらばらだったので、キャストの面々と会えて嬉しい、とも。

 林原さんは胸元に白いレース(多分)がついた水色のノースリーブのドレス、…あれ結構 体のラインが出るぞ; 30代以上の人にはひとつの終わりで(はい!・笑)、10代の人には入口かもしれない、と。めぐさんの元には、今でも「ハマりました」という10代からのメールなりが届いてる、って以前 仰ってましたものね。全てが決着ついてハマれるって幸せだぞ、あの熱狂を過ごせたのも面白かったけど。
 司会の方からの、収録時 第三村での綾波の演技についての質問に、「…覚えてない…」と戸惑う場面も。先にNHKで放送された庵野監督のドキュメンタリー番組『プロフェッショナル』内で、監督の演技指導に対し一瞬「うん」と綾波レイの声で返事していたことを重ねて訊かれ(会場の皆さんはじめ、誰もかれもあの番組デフォルトで見てるのね・笑)、どうだったっけ、とやっぱり困惑されてた所に山寺さんから一言「あの人、イタコ声優だから」「役が降りて来てるから」。
「そんなことないですよ、自分ちゃんとありますよ」と慌てて仰ってました。「スムーズに行く場合はすらすら行くんだけど、引っかかる所は引っかかって」。エヴァの世界で自然に触れられる機会があるとは思わなかった、とも仰ってました。 
 『序』でぽかぽかしちゃった綾波が『Q』でなかなか抜けなかったのは困られたそうです。何代目だったか、別人だった訳ですものね。

 宮村さんは赤いパフスリーブのワンピース、胸元には黒いリボン。TV放送時 様々に解釈されたことについて触れ、今度の映画も色々考察して、自分も何度も楽しみたいと仰っていました。

 三石さん相変わらずツボを抑えて下さってます、白い光沢のある生地に青のボタニカルプリント(多分)、縁取り、リボンベルトのワンピース、腕には青いバンダナ! 隣にいた山寺さんが「それ、売ってるんですが?」「僕も買います!」
 『Q』で艦長になった段階で「これは艦と共に死ぬかも」と覚悟はされたそうです。ただ、「エヴァなので」(笑)、どうなるかな、死ぬにしても綺麗に死ねるのかな、と思ってたら見せ場を用意して貰えて「槍を創れてよかったです」。加持リョウジにはやられた、と。

 山口さん、白いブラウスに茶とベージュの切り替えのあるたっぷりしたフレアスカート、何だかやっぱりリツコさんらしい。映画は見て大泣きされたそうです。
 ミサトとの別れの場面は、普段から仲のいい三石さんとの関係性もあって(他の現場でも、仕事終わりにはお茶したりお喋りしたりされてたとか)、「声が震えてしまって」。でも監督から「リツコは震えません」と言われて、結果3テイク録ったとのこと。「震えてないのが使われてましたね」。
 ゲンドウを撃つ場面について振られ、「あれ、ねぇ!」「今やらねば、って思ったんでしょうねぇ!」いきなり上がるテンション(笑)。そしたらゲンドウ死なないし、脳味噌拾い上げるし、「ケネディ大統領を思い出しました」。そうそう、暗殺時、ジャクリーン夫人がケネディ大統領の脳味噌 オープンカーの後部に飛び散ったのを集めようとするんですよね。
 山口さん「あそこでひるんでるんですよね~」「1回でOKは出たんですけど」。監督はあの場面でひるんだリツコをよしとした訳で(ミサトでは冷静だったのに)、「…愛してたんでしょうねぇ」としみじみ。前列で身の置き所なさそうにしている立木さんが妙に可笑しかったです。

 石田さんはグレイのジャケットに黒のスラックス。台本貰って、「ゲンドウくん!!!!」と突っ込みまくったそうで、…私も激しく同意です。「人間として気持ちは分かるけど、そのためだけに!??」 山寺さん「僕も石田君に一票!」
…で、立木さんのターンです。

 「…そうですか、ここで来ますか」と立木さん。何しろ終始申し訳なさそうなんですよね、全ての元凶ですし(笑)。
 今回収録が別々だったと言いながら、緒方さんと一緒に録った一場面もあったそうで、そのあとまたモノローグに入ったとのこと。スタッフやキャストの皆さんへの感謝の言葉も述べられてました。

 岩永さんはまず「生きてた」ことを喜び(ですよねぇ!)、「『Q』でトウジのシャツが出て来てたから、これはもう(死亡)フラグ立ってるな、と」。重要な役割ができて嬉しかったこと、劇中での台詞も二言、言って下さいました。
 最終的にアスカといい雰囲気になったことで、「あれ、アスカの服 多分ケンスケのを着てるんですよね」 隣に座ってる宮村さんに「どうして着替え持って来ないの?」 宮村さん「ヒトじゃないから 気にしないのよ」 にっこり笑いあってらっしゃいました。 

 生きてたことを喜んだのは岩男さんも。真っ白なゆったり、ふんわりワンピースの岩男さん、もう慈母の雰囲気(笑)。「好きだった鈴原くんとも結婚してて…」の言葉に 宮村さん「ヒカリ、勝ち組ですよ!」「恋を叶えて、子供もいて!」 旦那さんお医者さんになってるしねぇ(笑) 子供の名前にツバメはどうだろう、コマチの方がよくなかったか?とは個人的な意見です(笑)。

 長沢さんは気合を入れてネイルまで仕上げて来たそう。これが中継映像ではうまく見られなくて残念;; 後でネットで確認させて頂きました。総レースのドレスは赤…に見えたんだけど、ピンクだったみたいですね。TVシリーズでは「不潔」、今作品では「これだから若い男は」というキラーワードも貰えて「これからも使っていきたいと思います!」
 『Q』でいきなり変わってしまったマヤを、どう演じようかと実は迷っていたけど、監督に「マヤはマヤだよ」と言われて迷いが晴れた、とのこと。「副長先輩が大好き」なマヤを演じました、と仰っていました。「頑張って脊髄治しました!」。「エヴァは神話になった」とも。

 優希さんは映画を「 いい意味で楽しめなかった」。鑑賞しながら色々なことを考えてしまったそうです。「生き残れた」ことに触れられて、ヴンダーで最終決戦に臨んだ段階で 無理かな、と思ってた、と。オペレーター三人組はTVシリーズから一緒で、「途中でマヤが抜けちゃうんですけど」 長沢さん「配置換えで」。

 代わって『Q』からオペレーターに入ったのが伊瀬さんと勝さんですね。
 伊瀬さんは黒レースをあしらった白いツーピース(多分)、監督から「今回いっぱい喋るから」と言われていたそうで、実際最初からたくさん台詞があって、サクラと併せて重要な場面も任せて貰えて、と緊張気味に話してらっしゃいました。

 勝さんは元々ファンとして見ていた作品に参加できた喜びを語り、「今どきの子を演じて欲しい」のリクエストに、精一杯「やべぇ!」と叫ばせて貰った、と。

 作品に携われた喜びは山寺さんも話されました。自分の紹介プロフィールでは代表作として「エヴァンゲリオン加持リョウジ」「アンパンマンのチーズ」が書かれるそうで、「でも この作品で声張ったことないんですけど」。庵野監督の『プロフェッショナル』見たら僕ごときが何も言えない、と。
 台本貰って「僕、何か色々やってたんですねぇ」。ええ、水やりしてたスイカにすら意味があるとは思いませんでしたよ。
「この加持リョウジは 僕 演らなくていいんですか?」(軽く自分で「そりゃそうですよね」と突っ込み入れる所もさすが(笑))、「渚司令」の台詞に「これ、誤植じゃないんですか?」とも尋ねられたとか。
 石田さんが、加持さんとカヲルくん、最終的に二人で語らったことに対し、「シンジ君を幸せにするつもりだったのが、シンジ君がカヲル君が思うのと別の形で、自分の力で幸せになって、じゃあカヲルはお役御免だということで、もう退場している加持さんと場を作ったことは納得かな、って」 山寺さん「僕もその解釈に乗っかります」「渚司令!」
「で、二人で彼方に去って行くな~、と思ってたら本当にシャッターががしゃーん!!って閉まって えええええーーー!って」 山寺さん「閉店ガラガラ、みたいな」 石田さん「ねぇ!!」 …何でそんなに妙に息があってるんだ(笑)。
 石田さんはゲンドウとシンジが対話する場面で、「立場が逆転するんですよね」とも仰ってて、それもそうそう、と頷きながら聞いてました。

 最後に緒方さん「元々シンジAとシンジBがあって、シンジBがみんなを送り出して、自分が最後までシンジを演じなかったこともあってか、自分はまだ作品内に取り残されている気がする…いい意味で、ですよ」 緒方さんもイタコ声優なんだよなぁ。
 この言葉で漫画『ダークグリーン』を思い出しました。一人残って、背負って、永遠に戦い続ける少年。誰もを送り出してくれるんでしょう。

 何しろ記憶だけに頼って書いた記事です、大体こんな感じだった、ということで 覚え違い、抜け等 ご勘弁を。思い出したらまた付け足します。特に、質疑応答はまとめてしまいました。本当は二巡ほどされたんですよね。
 人数が多い分、お一人お一人の時間が短くて、それはちょっと残念でした。もっと色々お話聞きたかったなぁ。

 各インパクトはミサトのお父さんやらゲンドウくんやらが起こしたとして、使徒はどこから来たんでしょう? あれも自作自演だったのかしら? そしたらどこで作ってたんだ?
 各キャラクターについては解決したのかもしれませんが、あの世界の謎については結構残ったままのような…(苦笑;)。それでも終わったから、よしとしましょう。
 完結して下さって、ありがとうございました。
 売り切れてたパンフレット、また買いに行かなきゃなぁ。