『涼宮ハルヒ』シリーズ12冊目。9年ぶりの続巻。
ネタばれになるのかな、すみません;
あてずっぽナンバーズ
1月3日、初詣で市内の寺と神社を全制覇する、とハルヒの息は荒い。SOS団女子三人は振袖姿、鶴屋さんから借りたもの。お礼はみんなの着物姿の写真でいい、という太っ腹っぷり。人ごみの中、草履の鼻緒の切れたハルヒをおぶって、キョンは はぐれた仲間と合流場所に向かう。
七不思議オーバータイム
5月末。ハルヒ留守中のSOS団の部室に来たのは金髪の女子留学生、ミステリ研所属。ハルヒに北高の七不思議の有無を訊かれたとかで、「ない」との返事とありったけの参考資料を携えてやってきた。ハルヒにそれをそのまま伝えたら、ハルヒは七不思議を作り出そうと言うに決まってる、しかもその事象が現実化しかねない。七不思議があったことにしてしまおう、とキョンと古泉はネタを繰り出す。現実化しても害のないものを。
鶴屋さんの挑戦
もうすぐ夏。金髪女子留学生Tと古泉、長門の間で(主に)古典ミステリ談義に花が咲いている昨今、鶴屋さんから長文メールが送られてきた。内容は、父親の仕事につきあって出張中の鶴屋さんが 出会ったエピソードを綴ったもの、仲良くなった女の子とパーティを抜け出してテニスに興じたり、コスプレまがいの格好で葡萄を踏んでワイン作りを手伝ったり。最後の一通はパーティでの傷害事件についてで、犯人当ての様相を呈している。3通共に含まれる違和感、SOS団員はその挑戦に乗る。…
作者の読書遍歴が窺える一冊。
カーもクイーンも私しっかり読んでないんだよ、今更ながら学生時代にきっちり履修しといたらよかったなぁ(苦笑;)。
前巻までの内容をしっかり覚えていなくてですね、少々不安に思いながら読んだんですが、この巻は大丈夫だったようで。本筋(?)にはあまり関係ない様子、強いて言えばハルヒの能力の限界というか、無意識のコントロールが今どんな状態なのか判断がつきかねて戦々恐々としている状況ですね。
相変わらず地元感は満載、西宮えびす神社行くのに北口で待ち合わせるか?ってのは少々疑問でしたが。みんな阪急沿線なのね(笑)。
巻末には京都アニメーションの事件についての作者からの一言。両者の、おそらく出世作、同志ですものね。
さて、次はいつ出るのかな。ハルヒたちはようやく2年生です。