誰もが知るあの人気作品に出演している超豪華ベテラン声優50名のインタビューを、大ボリュームで掲載。
大人気アニメのオーディションやアフレコ秘話、共演者とのエピソードなど、ここでしか聞けない貴重な秘話も満載。
「なぜ“声優”になったのか?」
「声優になるためにいちばん大切なことは?」
「長く第一線で活躍し続ける秘訣は?」
「壁にぶつかったときどう乗り越えたのか?」
「後悔しない自分の道の選び方とは?」
声優戦国時代を生き抜いてきた名優50人が語る「選ばれる」仕事術、そして「声で生きていく」道の厳しさ――。
創刊25周年を迎える『声優グランプリ』がお届けする、すべての声優ファン&声優志望者必読のバイブル!
野沢雅子「スタジオの私は悟空そのもの。かめはめ波も撃てます」
古谷徹「飛雄馬から脱皮させてくれた『ガンダム』との出会い」
戸田恵子「声優になるのに“いい声”は必要ない!」
大山のぶ代「たくさんのことを教わった『ドラえもん』」
山寺宏一「声の実力がなければプロにはなれない」
三石琴乃「『セーラームーンの……』と言われるのがジレンマだった」
田中真弓「自分の個性を伸ばすためには人を愛すること」
若本規夫「声優道とは、けもの道。自分で切り拓いて作るもの」 ほか
【掲載者】
野沢雅子/古川登志夫/堀川りょう
草尾毅/古谷徹/池田秀一
戸田恵子/潘恵子/銀河万丈
堀内賢雄/藤原啓治/吉野裕行
高橋広樹/鈴村健一/緒方恵美
山寺宏一/三石琴乃/大山のぶ代
大原めぐみ/よこざわけい子/水田わさび
関智一/松本保典/増岡弘
冨永みーな/若本規夫/榎本温子
三ツ矢雄二/日髙のり子/井上喜久子
國府田マリ子/平野文/田中真弓
山口勝平/柴田秀勝/竹内順子
井上和彦/松本梨香/大谷育江
島本須美/池田昌子/羽佐間道夫
キートン山田/緑川光/置鮎龍太郎
朴璐美/岩田光央/折笠富美子
緒方賢一/高木渉 (出版社紹介文より)
『声優グランプリ』って主婦の友社だったのか、とそこにまず驚いた一冊。
私はかなり年季の入った声優オタクなので、楽しく読ませて頂きました。ああ、そうだよね、と思ったり、そうだったのか、と驚いたり。緒方賢一さんの『プリンプリン物語』での逸話、「~でございますですよ!」はアドリブからだったんだ!
潘恵子さんが言われたという「品は天性のもの」ってのは私も確かにそうだと思っていて、しかもあんなに落ち易いものはない、とも。竹内順子さんの天性の無垢さが『NARUTO』で失くなってしまうんじゃないか、とかつて勝手に心配したこともあったのですが、別の作品で子供役を演じられた時に、ああ、前と変わらない、と勝手に嬉しくなったことを思い出しました。
よこざわけい子さんが色々な役について愛情一杯に話して下さったことも嬉しかったし、山口勝平さんが高橋留美子作品について語られたことも。今なら『境界のRINNNE』についても触れられたんでしょうね。
緒方恵美さん、三石琴乃さんどちらもが、改めての『新世紀エヴァンゲリオン』に当たって、それまでのエヴァ関連でついた癖なり疲労感なりを落とす苦労を仰ってたのが印象的でした。別の時ですが、林原めぐみさんもレイで歌うのが大変だった、みたいなこと仰ってましたもんね。原作へのリスペクトがあるのか?ってコラボも見かけるもんなぁ。
何人か女性声優さんが『プリキュア』への出演を誇りに思ってらっしゃるのも、へえ、と思いました。以前だったら『世界名作劇場』的なものに出たい、というのが目標だった方が多かった気がしたのですが、女性も「戦う女の子」が憧れになってるんだなぁ。
山寺宏一さん曰く「このキャラはこの声優しかいない」というのは少ない、普通に見ている人にはそこまでじゃない、と言うのは悲しいかなその通りで、私はこの間からNHKのBSでやってる『刑事コロンボ』を楽しみに見ているのですが、ほんの一か所とかですが、小池朝雄さんが吹き替えてらっしゃらない場面があったりして、おそらく本放送当時にはカットされた場面かなんかで、後に改めて石田太郎さんが演じ直したんだと思うんですが、何しろ一緒に見ている母は気が付かない。勿論石田太郎さんの努力の賜物でもあるんですが、エンドロールに名前も出ていないのを見ると、草尾毅さんの仰る「業界」の改善点にも当たるんではないかな、と思ったり。
増岡弘さんのお話の中にあった、津波に浚われた子供がアンパンマンの名前を呼んだいうエピソードにははっとしました。お声を聞くと一気にその時期に戻る、その頃の思い出も蘇る。やっぱり声オタはやめられないなぁ(苦笑;)。