読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

戦国自衛隊1549 福井晴敏著 寺田克也画 半村良原作 角川書店 2005年

 ネタばれ少しあります、すみません;
 本の形態が変わってます。A5変形横版、とでも言うのかな? いや、大きさ違うよなぁ。絵本の様に横に長い作りになってます。…読みにくいよ、これ。挿絵に凝るにしても、もうちょっと読み易さも考えて装丁しようよ;
 1999年、富士山麓にて自衛隊の演習中。組織の中で厄介者扱いされていた的場一等陸佐率いる第三特別混成団が、忽然と姿を消す。代わりに現れたのがススキの原に立つ男2人。どちらも鎧甲冑に身を固めていた。6年後、世界のあちこちで「ホール」と呼ばれるひずみが出現する。段々大きくなる「ホール」は6年前に戦国時代に跳ばされた的場たちが歴史の改竄要素になっている為だと判断、彼らを現代に引き戻すべく、的場の元部下・鹿島に白羽の矢が立つ。鹿島は過去から来た男・七兵衛や女技術者の神崎怜と共に、戦国時代へ旅立つ。…
 福井さん、キャラクターの書き込みが足りませんっっっ; 三國軍曹の最期とか「終戦のローレライ」と同じ書き方してるんですが、あれはキャラが一人一人立ってるから泣けるんです。もうちょっとエピソード入れて欲しかった; 時間が無かったのかなあ。
 籐介の正体は結構早いうちに察しがついたのですが、七兵衛は分かりませんでした。性格全然違うんだもの。
 福井作品らしく登場人物があっっっっっつく生きてらっしゃるのは相変わらず。でも私の中のマイベスト「終戦のローレライ」は越えませんでした。残念。