読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

永井一郎の「朗読のヒント」 永井一郎著 ふきのとう書房 1991年

 私は声優おたくなので、こういう本があると手に取ってしまいます。
 著者:永井一郎さんは言わずと知れたベテラン声優さん。「YAWARA!」の猪熊滋悟郎や「サザエさん」の波平さんなど演じてらっしゃいます。映画「ハリポタ」シリーズのダンブルドア先生や「ロードオブザリング」のガンダルフもこの人が吹き替えてたんじゃなかったかな。
 子供に朗読を教えている先生方への参考になるようにと、ご自身の経験を踏まえた上での色々なアドバイスを書いてらっしゃいます。が、勿論そこに留まる訳が無く、技術論・演技論にまで話は広がって行きます。
 嬉しかったのは、永井さんが声優という職業に誇りと愛情を持ってらっしゃるのが、文面からひしひしと伝わって来ること。以前読んだ「吹き替え映画大辞典」(とり・みき著)の中で森山周一郎さんが「顔出しの方が好き」とアンケートに答えてて、それはそれで企画におもねらない、正直な気持ちなんだろうけど、声優ファンの私には、ちょっと切なかったもんなぁ。
ナウシカ」や「ガンダム」の思い出話も載っていて、アニメファンには嬉しい限り。
 ご自身の専門、朗読・ナレーション論についても、決して上からものを言うことなく、丁寧に自分の考えを解説していかれます。かといって、譲れない所はきっぱり言い切る。技術に頼らず本質をつかむよう若手に指導していく下りは、(こういう表現を使うのは申し訳ないんですが)とても面白かった。私も中学の演劇部で「大声の次は小声、強い声の次は弱い声・・・」って言われたなぁ。
 東北出身の化学の先生のエピソードなど、思わず笑ってしまいました。母に読んで聞かせようとしたんだけど、発音難しかった(笑)
 ちょっと朗読習ってみようか、とか思った一冊でした。